今さら聞けない！？Hondaの【e:HEV】って何？ハイブリッドとの違いや燃費と環境にやさしい車のしくみをざっくり解説

Honda Cars 岐阜公式note

2024年3月28日 10:00

こんにちは。Honda Cars岐阜note編集部オータニです＾＾

クルマ選びをするとき、みなさんは何を重視しますか？
ミニバン・SUV・コンパクト・軽自動車…。
車種選びに始まり、ボディカラーやグレードなど人によって選ぶ基準はそれぞれですよね。

その時に、【ガソリン車】と【ハイブリッド車】で悩む人も多いのではないでしょうか？

特にCMなどでよく聞くe:HEV（イーエイチイーブイ）については、名前は聞いたことがあるけど正確な意味がよく分からない、という人も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、e:HEVについてざっくり解説します。
ハイブリッドとは違うの？燃費の良さや環境への優しさはどうなの？など気になるポイントを一緒に見ていきましょう！

知ってるようで知らない！e:HEVって何？

まず初めに、e:HEVとはHondaのハイブリッドシステムの名前です。
e:HEVはハイブリッドシステムではありますが、Hondaではe:HEVと呼んでいます。

HondaはCO2削減のためにさまざまな角度からクルマへの「電動化技術の導入」に取り組んできました。
その中でもハイブリッド車のさらなるラインナップの拡充を進めています。

まずはハイブリッドシステムについてご説明したいと思います！

■ハイブリッドとは

ハイブリッドは、「エンジン」と「モーター」を組み合わせ、2つの動力源を効率的に使って燃費を向上させる技術です。

エンジンとモーターを賢く使い分けることで、燃費向上と同時にCO2や排気ガスの削減にも貢献します。

ハイブリッド車は、モーターとエンジンの連携方法によりさまざまなシステムがあります。

現在、主流なのは3つの方式。
それぞれの仕組みを解説し、e:HEVがどのように動くのかご説明します。

■シリーズ方式

エンジンで発電し、モーターだけで走行します。
エンジンが発電機を駆動し、発生した電力をバッテリーに蓄え、それをモーターで駆動して走行します。

日産のノートやセレナに採用されている【e-POWER】と呼ばれるものがこの方式となります。

■パラレル方式

エンジンが主役！モーターがアシストして走行します。

エンジンによる走行が主体となります。
発進時に最大の力を発揮するモーターの特性を活かし、エンジンが燃料を多く消費する、発進・加速時にモーターでサポートします。

■シリーズ・パラレル(スプリット)方式

エンジンとモーターの両方で走行します。

走行状態によりエンジンとモーターを使い分けてくれます。
パワーのいる発進、低速時にはモーターのみ、高速走行時にはエンジンも始動します。

トヨタのアクアなどに採用されている、【THS II】とはこの方式となります。

Hondaのハイブリッド方式 e:HEVの仕組み

画像引用：HONDA公式ホームページ
https://global.honda/jp/tech/two_motor_hybrid_system_honda_eHEV/

e:HEVは、低・中速ではシリーズ方式のようにモーター走行します。
そして、高速クルージング時＊はパラレル方式のようにエンジンが主体で走行！

モーターとエンジンを使い分け、効率的かつスムーズな走りを提供します。

e:HEVはシリーズ方式とパラレル方式、それぞれのよさを活かす、Hondaならではのハイブリッドシステムです。

＊高速クルーズ時とは、時速80～100キロ程度の速度域を一定の速度で走行すること

★シリーズ・パラレル方式との違い

シリーズ・パラレル方式は、エンジンとモーターが駆動する割合を走行状況に応じて切り替えます。
しかし、e:HEVは、日常のほとんどを効率の良いモーターで走行します。

★シリーズ方式との違い

シリーズ方式は、エンジンで発電し常にモーターのみで走行します。
したがって、高速クルーズ時＊も効率が低下するモーターを高回転で回し続けるため、エンジンの発電量を増やす必要があります。

一方、e:HEVでは、高速クルーズ時ではシンプルにエンジンを直結。
エンジンが最も効率が良くなる領域で、静かに低燃費で走行します。